「さくらのクラウドオブジェクトストレージ」を使う(s3fsマウント編)(Debian)

「さくらのクラウドオブジェクトストレージ」を使う(s3fsマウント編)(Debian)

「さくらのBASE Storageβ」の試用期間が終了し、「さくらのクラウドオブジェクトストレージ」として3月1日から正式サービス開始になるようです。
気になっていた料金は、0〜100Gまで540円、以降10G増える毎に+54円となるようなので個人利用も可能そうです。
「オブジェクトストレージ」は更新が頻繁にあるデータの格納には向かないので、「ログ等のバックアップファイル」、「音楽」、「動画」、「画像」等の更新の必要がない静的ファイルの格納に使う事になると思います。
今回は「s3fs」を利用してVPSのDebianに「オブジェクトストレージ」をマウントします。

前にもここで「https://brokendish.org/ubuntu/3774/」やったけど、

この時は「s3fs-1.74」を使ったのですが今回は「s3fs-1.76」を使ってみようかと思います。

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s3fsのパッケージは用意されていないのでソースからコンパイルしてインストールする

●まずは、必要なライブラリをインストールしておく

sudo apt-get install build-essential libfuse-dev libcurl4-openssl-dev libxml2-dev mime-support autotools-dev automake

 

●ソースを取得してコンパイル

wget https://github.com/s3fs-fuse/s3fs-fuse/archive/v1.76.tar.gz -O s3fs-fuse-1.76.tar.gz
tar xzvf s3fs-fuse-1.76.tar.gz
cd s3fs-fuse-1.76
./autogen.sh
./configure
make
sudo make install
s3fs --version

 

●fuseに追加(追加していない場合)

sudo gpasswd -a ユーザ fuse

 

●マウントポイント作成

sudo mkdir /mnt/s3

 

●接続準備

/etc/passwd-s3fs にパーミッション「0640」又は
$HOME/.passwd-s3fsにパーミッション「0600」で
ネームスペース、トークンを記載する
——————————————————-

echo ‘(アクセスキー):(シークレットアクセスキー)’>~/.passwd-s3fs
chmod 600 ~/.passwd-s3fs

 

●fuse.confを修正
——————————————————-

sudo vi /etc/fuse.conf
#user_allow_other
↓
user_allow_other

●オブジェクトストレーをマウント

自分のユーザでマウントするためにidコマンドでuidとgidを調べる

 

●マウント

s3fs バケット名 マウント場所 -o url=https://b.sakurastorage.jp -o allow_other -o uid=1000 -o gid=1000

例:
(s3fs abcdefg /mnt/abcd -o url=https://b.sakurastorage.jp -o allow_other -o uid=1000 -o gid=1000)

●「use_cache=/tmpを指定する場合※」

s3fs バケット名 マウント場所 -o url=https://b.sakurastorage.jp -o use_cache=/tmp -o allow_other -o uid=1000 -o gid=1000

※use_cache=/tmpを指定した場合、/tmpに実ファイルが配置されてしまうので
HDDに余裕がない場合は指定しないほうがいいかも。

 

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●アンマウント

sudo umount マウント場所

 

 

 

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